今年の東海中学の国語は、試験時間が10分長くなったとはいえ記述の量が
大幅に増え、とまどった受験生も多かったと思います。抜きだし以外に要約
や説明、作文(単なる作文ではありませんが)で400字を超えるので
日頃から書く習慣がないととても太刀打ちできなかったでしょう。
当センターでは大手塾に通われている生徒さんが苦手科目の克服のために
利用されることが多いのですが、Sくんもそうでした。
算数、社会、理科は相当学力が高かったのですが、国語がどうにも不安と
のことでした。
指導をスタートした当初は物語文の正解率は50%ほどでした。
そこで、「気持ちを表す言葉」の数を増やすともに、東海中学の過去問は
もちろん、東海中学よりも難易度が高いといわれる中学の過去問の数をこなす
という方針をたてて学習をすすめることにしました。
はじめは慣れない記述で思うように書けなかったのですが、
①問題文の客観的な読み方
②問題が聞いていることにふれている箇所を的確につかむ
ができるようになり、記述内容もぶれがなくなってきました。
1月には文章もかなりりっぱなものになり、結果も見事合格でした。
苦手意識のあった国語にあきらめずについてきてくれたSくんのがんばり
は、やればできる!という自信につながったようです。
また、文章を客観的に一定のスピードで読む技術と文章をまとめる力は
これからの学習に大いに役立つことでしょう。