受験の世界では、いわゆる○○式とか必勝法とか、こうすればうまくいくといった話は多いものです。
確かにそのようなやり方がうまくいくケースもあるとは思いますが、人には個性があるように、
また、学習がどこまで進んだ段階でその方式を取り入れるかで、効果は大きく異なると思います。
Kくんとの出会いは、彼が中学2年の3月でした。この時の英語の成績は100点満点で12点でした。
特に勉強が苦手な子でもなく、小学校のころから有名な○○英会話に通い、中学も名古屋市内の有名な
私立中学に進学していました。
その彼が英語が苦手科目になった原因は何なのか?
学校以外にも塾で英語を習っていたようですが、一向に成績がよくなるどころかますます落ちていくばかり。
使っている教材も悪くはないのに・・・。
結論からいえば、教材の使い方と指導方法が違っていたようです。もっとも、同じ教材で成績が伸びた
人もいるようなので正確にいえば彼には合わない指導法だったのでしょう。
彼にとって英語は記号を丸暗記するものになってしまっていたのです。
それから、英語本来の学習法、というより語学全般に言えることですが、単に問題を解いたり何回も
スペルを書くような学習から脱皮して、「聞いて話して、読んで覚えて、使ってものにする」学習にきりかえ
ました。彼には少しアクションを加えて行うこの方法がツボにはまったようで、中3の1学期の期末テストで
51点、2学期の期末テストではなんと92点の大躍進!学校の先生もクラスメートもいったい何が起きたのか
と驚きと歓声につつまれたそうです。何より彼が英語に自信をもてたことがよかったです。
その後彼は高校で留学も経験し、今は東京で医師の勉強をしています。